3月20日(日)、総会が行われました。
7年会長を務められた石橋さんが、会が10周年を迎えた節目に交替すべきと自ら提議され、互選の結果として私、島村が2016年度から会長を務めることになりました。
もとより仏文学研究者でも何でもない身の上、そんな資格はない、と思いつつも、この10年で新島進さんと石橋さんのお二人しか会長職を務められていない状況を考え、思い切ってお引き受けした次第です。
ごく一般的に言って(まあいささか笑止とも言うべきですが、いわゆるリーダー論によると)、リーダーシップを個人の能力に期待できない場合は、調整型と言って、人が働きやすい、やりがいをもって動ける「場」を作りつつ、裏方として事務をしっかりやるタイプのリーダー像が求められます。
うーん。
そんな人肌の温もりを持った調整力なんて、こう見えて隠れコミュ障の私に期待できるわけないでしょ!(笑)
・・・と、開き直ってすむ年齢でもなし、お引き受けしたからには精一杯できることをして、会の名を汚さぬよう頑張って行きたいと思います。皆様よろしくお願いいたします。
まあ、自分として何をどうするかはこれから考えるとして、直近の予定を。
5月1日(日)文学フリマに出店します。これは日が近付いたらまた告知します。
また、5月15日(日)はもう次の読書会です。お題は「サハラ砂漠の秘密」(創元SF文庫)。
会誌11号の特集はミシェル・ヴェルヌ。会誌9号でも取り上げていますし、会誌10号巻末の「〈驚異の旅〉全リスト」もぜひ参照していただきたいのですが、ヴェルヌの没後、息子ミシェルは死後出版として父ジュールの作品を相当いじってから出版し続けます。
それどころか、自分で書いた小説もジュール作品として出版する。〈驚異の旅〉最終作として出た「バルザック探検隊の驚くべき冒険」も、99.9%ミシェルのオリジナルです。それが、邦題「サハラ砂漠の秘密」。
知ってか知らずか、フランスでもミシェル作〈驚異の旅〉作品はどれもジュール名義で出版されており、それは日本でも同様なのです。
ミシェル・ヴェルヌとは一体何者なのか。さらにディープなヴェルヌ・ワールドに足を踏み入れる、極めて興味深い読書会になりそうです。
あ、ちなみにこのブログは今後も相変わらず、ネタがなければ雑談に走る(笑)、ゆるいブログのままになるかと。
当然のことながら(フランス語読めませんので)海外の研究事情やニュースは、引き続き石橋さんや新島さんにお願いします。
雑談でももちろんOK。なので、たまにはアップしてくださいね・・・