当選作「なぜシャーロック・ホームズは「永遠」なのか ーコンテンツツーリズム論序説」
『群像』12月号(発売中)に全文掲載されています。ぜひご一読ください。
個人的な感想ですが、これまで「『作者』が何を、いかに書いたのか」、ということが批評の伝統的な視点=ドグマであり、それが「作品」の神格化と同調してきたのだとしたら、「『読者』が何を、いかに読むのか」を正面から取り上げたこの論考はやはり画期的なものだと思います。
そしてそれにより、書かれたものが「コンテンツ」として消費されていく中で、「キャラクター」が神格化され、二次創作が引き起こされていくという指摘は、まさに我々の現在で起こっている文学現象の中心的な問題ではないでしょうか。
今後のご活躍にも期待しております。