2015年12月07日

会誌10号の感想

会誌10号拝読いたしました。
いままでの会誌よりもかなり厚いですね。休日にざっと目を通してみました。今回のテーマが『八十日間世界一周』だけあって読み応えがありました。なんといっても、最初に目がとまったのは『折られた麦わら』でしょうか。処女作品としてよく知られ、書名のみ語られているにもかかわらず翻訳されなかった幻の作品ですからね。
冒頭からフロンタンの名前が連呼されるシーンから『緑の光線』をおもわず連想させられました。「ベス!ベッツィ!…」のシーンです。
この『折られた麦わら』を読んでいて、ふと気付いたことがあります。この作品だけでなく、過去にも紹介された『頑固者ケラバン』や(『ごごおっ、ざざあっ』『水声通信社No27』から)もふくめて3作品まとめて刊行するってのはいかがでしょうか?

ヴェルヌ研究会会員の面々だけが味わえるのは寂しいものがあります。Amazonでも『緑の光線』や新訳『海底二万里』上下(新潮文庫)などの刊行でコアなヴェルヌファンが出てきていますからね。またカロリーヌのサンゴ事件もまだ、まことしやかに伝えられていますし、最新情報を読者に届けるのも読者獲得だと思います。
(島村山寝)『黄昏の邂逅』
なんだかパスティッシュ作品を読んでいるみたいで楽しく読ませていただきました。もしも、パスティッシュ作品…で気分を害されたら申し訳ありません。

巻末の「〈驚異の旅〉全リスト」長編62篇。短編18篇
ボリュームたっぷりな情報嬉しいものがあります。過去の情報では80篇と伝えられていますから、ミシェル・ヴェルヌの作品も含まれているのでしょうね。

今回、会誌10号にエッセイ投稿できなかったのが残念でした。ギリギリになって半分ほど書いていたのですが、読み直しと添削チェックをしていた時に台風の影響で鹿児島県全体が停電になったものですから。
運よくこの書きかけの原稿はフラッシュメモリーに保存していましたので、来年に投稿しようと思います。長文失礼いたしました。
posted by Cyrus Harding42 at 23:04| Comment(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご感想ありがとうございます。

「黄昏の邂逅」はまごうことなきパスティッシュですので、お楽しみいただけたら幸いです。
Posted by sansin at 2015年12月08日 07:40
それなりの蓄積があって初めて、パスティッシュは書かれると思うので、今後も色々と出てくるといいなと思います。ハーディングさんもぜひ。

『ケラバン』は単独で出すべきでしょうが、それ以外に短編集や、戯曲を含めた非小説作品集を日本語版オリジナル編集でいずれ、という気持ちは何人かの訳者の方と共有しています。中長期的な話ですが。
Posted by ishibashi at 2015年12月08日 18:59
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