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妙なタイトルに惹かれて読んだ後、いままでのヴェルヌ作品と趣きを異にした印象を受けました。
なんだか詩情溢れるコント…、音楽用語に疎い私には、物語に入り辛いけれども…、こんな作品も残していたんだな、と感じ入っていました。それが一味違った感じを出していて、もっとファンタジー物を読みたいと思いました。
音楽がらみで言えば『動く人工島』もそうでしたね。音楽演奏者の冒険物語。これで思い出したことですけれど、『動く人工島』と『少年船長の冒険』は抄訳ですよね。いつか完訳版を読んでみたいものがあります。
ちょっと無理かなと思いますが、『海底二万里』愛蔵版も楽しみたいものがあります。
幻の木版画「ボーリング作業」の追加と、インド洋での初期設定稿「ノーチラス甲板での乗務員の事故」の追加。W・J・ミラーの注釈付。すべてカラー木版画。
これって、心の中でロマンを温めるだけにしておいた方がよさそうですね。