2015年08月27日

夏の雑談

やっと涼しくなってきましたが、来週はまた暑くなりそうです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、日経の書評に出ていました、「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」。

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO90854990S5A820C1MY7001/

人類がほとんど滅びた後、いかにして文明を回復するか。石けん一つ作るのにも一苦労、などというレヴューを読んで、「なんだ、『神秘の島』じゃん」と思ったあなたはヴェルヌの読み過ぎです。

気になって中味をざっと見たのですが、アーサー・C・クラークやウォルター・ミラー「黙示録3174年」、「マッドマックス」や「アイ・アム・レジェンド」といった最近の映画に加え、「ロビンソン・クルーソー」や「スイスのロビンソン」まで引き合いに出して、この問題は「究極の『スイスのロビンソン』だ」とまで語っているのにも関わらず、『神秘の島』の引用や紹介はなし。

ここまで書いていて出てこないのは、この人はヴェルヌについてだけは全く無知なのだな、ということがはっきり分かります。やれやれ。

特集用の投稿が一段落ついた後は、別の特集の手伝いや読書会の校正にかかりきって、自由投稿には手が付かず。いやいや、これからがんばりますよ。

一方読書はますます注意力散漫な、多作品を同時にちょっとずつ読むという変な形に拍車がかかっています。

この夏は以前途中で止まったのを読み切るフェアを開催中(個人)で、まずユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」を読破。並行して中谷宇吉郎の寺田寅彦をめぐるエッセイ集から、寺田寅彦自身のエッセイへと、これはまずまず順調に進む。

ユルスナールは「世界の迷路V」が出たばかりですが、順番から行くと九月復刊予定の「黒の過程」が先。

なかなか進まないのは文庫化された古井由吉「仮往生伝試文」で、どうも往生伝を読む話者の、「一人ツッコミ一人ボケ」になじめずストレスがたまります。屋根の上で念仏を唱える男の話のあたりからようやく落ち着いてきた感がありますが、おかげでまだ途中。イレーヌ・ネミロフスキー「フランス組曲」に取りかかるのが遅くなりました。これは最初から読み直し。

先だって新装復刊したヴァージニア・ウルフ「作家の日記」も少しずつ読んでいますが、「自分ひとりの部屋」も新訳が出て、ずいぶん柔らかい文体になっていますから、これも読みたい。「歳月」もまだ最初を読んだだけで、これも読まなければ。

ナボコフ「記憶よ、語れ」の新訳も出たし、九月にはベケット短編集も復刊するので、「火花」掲載の文芸春秋は買ってみたものの、読む暇は当分なさそうです。
posted by sansin at 23:25| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

提出後

ますます暑い昨今、皆様お元気でしょうか。

先月26日に特集向けの投稿を何とか提出しました。思ったより時間がかかりましたが、それだけにたっぷり書きました(笑)。私的には、思ったことが八割方書けたのではないかと思っています。書く度に、まだよく分かっていないことが多いと思い知らされるわけですが。・・・

さて、自由投稿をどうするか(書くのかいw)。会誌10号は記念号として、もうひとつ大きな企画があるので、そちらもそろそろ本格的に動き出すのではないかと。読書会の校正もありますし、会誌作成のピークはこれから、と言ったところです。盛りだくさんの会誌10号にご期待ください!

ところで、左右社から出ている石橋会長の『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険』のフランス語版(元々の博士論文ということでしたか)が出ています。
amazon日本版の洋書からも注文できますので、興味のある方は下記をご覧ください。

http://www.amazon.co.jp/Le-projet-Verne-syst%C3%A8me-Hetzel/dp/2360580450
posted by sansin at 19:36| Comment(0) | ある会員の活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする