2017年08月04日

『蒸気で動く家』いよいよ8月21日発売

刊行が遅れていました、ヴェルヌ中期の傑作、本邦初完訳『蒸気で動く家』、いよいよ8月21日発売です。予約が始まっています。

蒸気書影.jpg

ちょっと見づらいかもしれませんが、よく見るとこちらをねめつける目が・・・

インドという物語の舞台の、底知れぬ闇の力を凝縮したような大迫力の表紙です。

主役というべき「鋼鉄の巨象」に対して、野生の象の目を対置することで、敵役あってのこの作品なのだ、ということも改めて感じさせます。

以下惹句を再録。
「北インドの大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、あまつさえ、互いの伴侶を殺害した、イギリス陸軍士官エドワード・マンローと叛乱軍の首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、憂鬱に沈むマンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中を蠢く叛乱軍の残党たち、正気を失い、松明を持って密林をさまよう謎の女性「さまよえる炎」……。血の糸で引き合う宿敵同士の運命やいかに。「ヴェルヌの最も不思議な魅力を湛えた小説」(ジュリアン・グラック)であり、インドを横断する『八十日間世界一周』と表裏をなし、『八十日間』を逆向きに反復しかつ更新する傑作、130年の時を経てついにその全体像が姿を現す。本邦初完訳。挿絵107葉、詳細な解説、あとがき収録。」

お買い求めはヴェルヌ書店からどうぞ。また、いち早く徹底特集した会誌「Excelsior!」第8号も副読本としてぜひご購読ください。

posted by sansin at 08:44| Comment(0) | 会員の動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

『レのシャープ君とミのフラットさん』読後の感想

『レのシャープ君とミのフラットさん』(大学書林)
**************************************
 妙なタイトルに惹かれて読んだ後、いままでのヴェルヌ作品と趣きを異にした印象を受けました。
 なんだか詩情溢れるコント…、音楽用語に疎い私には、物語に入り辛いけれども…、こんな作品も残していたんだな、と感じ入っていました。それが一味違った感じを出していて、もっとファンタジー物を読みたいと思いました。
 音楽がらみで言えば『動く人工島』もそうでしたね。音楽演奏者の冒険物語。これで思い出したことですけれど、『動く人工島』と『少年船長の冒険』は抄訳ですよね。いつか完訳版を読んでみたいものがあります。
 
 ちょっと無理かなと思いますが、『海底二万里』愛蔵版も楽しみたいものがあります。
 幻の木版画「ボーリング作業」の追加と、インド洋での初期設定稿「ノーチラス甲板での乗務員の事故」の追加。W・J・ミラーの注釈付。すべてカラー木版画。
 これって、心の中でロマンを温めるだけにしておいた方がよさそうですね。
posted by Cyrus Harding42 at 00:01| Comment(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

『蒸気で動く家』近刊情報

台風が接近する中、皆様いかがお過ごしでしょうか。ずいぶん更新せずにごぶさたいたしました。

決してお休みしているわけではなく、いろいろ協議検討していることはありまして、ただ、まだお知らせの段階にありません。いずれ具体化したら発表いたします。

書くことがなければ朝ドラ「ひよっこ」も大河ドラマ「おんな城主直虎」もめっぽう面白いものだから、そこをついつい語りたくなるのですが、まあそこは抑えて、今日はようやく一つ告知です。

先日の大学書林「レのシャープ君とミのフラットさん」に続き、インスクプリストから刊行の「ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション」、第二回配本『蒸気で動く家』が7月31日発売予定ということで告知が出ました。なんだか、新訳ラッシュですね。

http://www.inscript.co.jp/b1/978-4-900997-71-4

まあ、今までの経験から言うと多少ブレはありますので、その頃出る、というくらいで皆様お考えいただければ(笑)、と思っております。

宣伝文にもありますように、ヴェルヌの中でも奇妙な傑作として、作家ジュリアン・グラックやプルースト研究の第一人者ジャン=イヴ・タディエなどから熱い支持を受けている作品、本邦初の完訳なりました。ぜひお手にとってその奇っ怪さをお確かめください。

実はヴェルヌ新訳、他にもラインナップはあります。これも刊行時期が決まったら告知できるかと思います。お楽しみに!






posted by sansin at 12:05| Comment(0) | 会員の動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする