2016年09月27日

新刊書情報

先ほど、Amazonで偶然見つけた2冊の書籍を紹介したいと思います。

 『写真家ナダール・空から地下まで十九世紀パリを活写した鬼才』(中央公論新社)2808円

ジュール・ヴェルヌ『名を捨てた家族(仮):1837−38 ケベックの反乱』(彩流社)3024円
2016年10月13日発売・予約受付中
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 ヴェルヌの未訳小説が刊行!!ヴェルヌの続刊あるのかなという熱い思いが沸き起こっています。
 さっそく予約しました。
posted by Cyrus Harding42 at 23:11| Comment(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月26日

10月29日九州例会のお知らせ

またご無沙汰してしまいました。ヴェルヌ研究会の会誌Excelsior!の編集長を務めている石橋です。今日は来月に福岡で開催予定の例会のご紹介に参りました。

すでに日時と場所はサイトトップページにアップされており、まもなくプログラムも掲載予定ですが、一足先にこちらでも。

日時:2016年10月29日(土)13時〜17時
場所:福岡市立西市民センター第2会議室

司会:倉方健作(九州大学)

発表:
・新島進(慶應義塾大学)「ヴェルヌ『ブラニカン夫人』とルーセル『黒人たちのあいだで』」
・石橋正孝(立教大学)「現実と虚構の間で――ベルギー問題、ヴーレ=シャノワン事件、ジョルジュ・モンティニャック『謎が漂う』、そしてヴェルヌ父子」

コメント:三枝大修(成城大学)

終了後、懇親会を予定

初の地方大会なのに、妙にマニアックな発表題目になっており、内容的にはハードですが(未訳作品とルーセルの比較、そしてジュールの息子ミシェルの問題にフランス植民地主義の暗部……)、学会発表的な肩ひじ張ったものではありません。お近くにお住いの方、ぜひ覗きにきてください。

なお、参加を希望される方は、資料の準備や予約の都合から、懇親会への出席の有無と合わせ、開催の一週間ほど前を目安にinfo@julesverne.jpn.orgまでご連絡ください。よろしくお願いいたします。
posted by ishibashi at 19:44| Comment(1) | 研究会の活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月10日

角川文庫『海底二万里』感想

角川文庫『海底二万里』上下(渋谷豊 訳)
 
 遅ればせながら、角川文庫『海底二万里』上下を最近購入いたしました。映画の情報もこの解説が発端だったのですね。これで『海底二万里』は東京創元社や、集英社文庫、岩波文庫、新潮文庫、ハヤカワSFシリーズ(村上啓夫・抄訳)福音館書店(箱入り&文庫)偕成社文庫(大友徳明訳)Naval Institude Press(ウォルター・ジェイムズ英訳)こんどの角川文庫新訳も入れて10巻になってしまいました。
 
 『海底二万里』の翻訳本が増えると、つい比較するのは豊かな文章表現です。ティントレラはツノザメの種類と分かってから、さまざまなサメの名称に「どれがヴェルヌの指摘するサメなんだろう?」とロマンを馳せています。角川文庫ではタントレア。思わず「何これ?」サメの具体的な名称に困ったのでしょうね。

 もうひとつ「大ダコ」の章で比較してしまうのは、コンセイユとネッドの面白い掛け合い。(ウォルター・ジェイムズ英訳)では「oh,great! Ned burst into laughter."Mr conseil has put me in my place"」(P346)(電子辞書の英和辞典で put 〜 in 〜's place"は(高慢をくじく。身の程を思い知らされる)とありますから、それぞれの訳者の表現術に感服してしまいます。
「こいつは愉快だ。〜略〜コンセイユ先生に煙に巻かれてしまった!」なかでも荒川浩充の訳がユーモアがあって気に入っています。50代の読者になると、いまは使われない古い表現に愛着を感じますね。

 それから、今回の角川文庫の新訳は予想外の面白さがありました。文語体ではなく、口語体の(ですます体)ですね。ですます体ともなると、当然文語体の熟語とそりが合わない。こなれた日本語が必要になりますから。その点で、こうも表現が変わるのかと豊かな日本語の刺激を受けています。
 翻訳うんぬんについて生意気書いてしまって申し訳ありません。つい熱くなりまして…。続けての投稿すみませんでした。
posted by Cyrus Harding42 at 19:34| Comment(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする